不動産ご売却についてのご相談を受けることが多々ございます。

ご相談内容は多岐にわたりますが、

「ご売却するタイミングはいつが良いのか？」と相談されることも結構ございます。

今、現金が必要であれば、「いつ売るか？」「今でしょう‼」

と某予備校講師の方のようにお答えできるのですが・・・

ご相続を視野に入れた場合には特に熟慮が必要です。

ご相続前にご売却する場合とご相続後のご売却について簡単ではありますが、各々のメリット・デメリットを考える必要があります。

◇ご相続前に不動産を売却する場合

＜メリット＞

・事前に不動産を売却し、現金化することで将来の相続発生時に相続人の間で遺産分割がしやすくなる。

・相続税の納税資金を事前に準備することで相続発生時に備えることが出来る。

＜デメリット＞

・ご売却した後に売却益に対して譲渡所得税・譲渡住民税など税負担が発生する。

・不動産については相続税の課税評価が路線価などを基とするため、現金化した場合に相続税が割高となる傾向がある。

◇ご相続後に不動産を売却する場合

＜メリット＞

・現金に比べ相続税課税評価が低く抑えられる傾向がある。

＜デメリット＞

・相続税納税資金に充当するために急いで売却する場合には、売却価格をじっくり検討する余裕がなく、売却交渉が不利に

働く場合がある。（相続開始後１０ヵ月以内に相続税を納付する必要があります）

・相続人がしっかり決まってから売却を行うこととなるため、相続人の足並みが揃わないと売却が難しく納税資金に充当する

ことが出来ない。

我が家は相続税納付が必要なのか否か？相続税納付に問題はないか？相続人同士の関係性は大丈夫か？など事前にチェックしておくことが大切です。

その上で、ご相続前に売却した方が良いのか、相続後でも遅くはないのか、タイミングが分かってまいります。

相続税の詳細については、税理士や司法書士が専門となっております。

なお、弊社でも税理士・司法書士・弁護士・土地家屋調査士など専門プロとのチーム連携をしております。

お困りごとなどございましたら、お気軽にお声掛け下さい。